【ちょっと最近思う事があって・・・】
そう切り出したポパイ関根の口からは、普段のSNS上でのポパイ関根とは違う、トレーナーという職業に対する愛と仕事への向き合い方という真面目な表情を覗かせてくれました。
本日は、ポパイ関根の愛称で知られる(IFBB PRO)の関根丈二選手をお迎えして、「今のフィットネス・トレーナー業界について感じること」という内容で話をお伺いしました。
<聞き手=野澤SHOW>



今日は、普段あまり目にすることの無い真面目なポパイ関根を皆さんにお伝えできればと思っております 笑

恥ずかしいな 笑
本当に大丈夫かな….
根は真面目ってバレてますから 笑


今の日本のフィットネスシーンを見て感じることですか….
ん〜競技者からの目線は一回置いといて、競技者っていうのはどんどん増えていくと思うんですよ。これからも
それは全然良いのかなと思うんですけど

やっぱりYouTubeとかで簡単に知識が入るような時代になったじゃないですか
そういうのが増えてくれば増えてくるほど「ある一定のタイミングで、本格的な考え方の人だったりとか、そういう人が残っていく世界になってくると思うんですよね」


なので、トレーナーもそうだし
ただ漠然に感覚でものを教える人よりも(例えば、尺をとったり自分で勉強して、後は自分の経験談をもとにわかりやすくお客様に伝えられる)そういった質の高いトレーナーが残っていく世界になってくると思うんですよ


だと思います。
それだけ似たり寄ったりでワーって出てきたら、今度じゃあ何でみんな見比べるのかってなったら「やっぱより良いものを選ぶじゃないですか」だから、多分そうなってくると思うんですよね


って思ってて、やっぱり僕もトレーナーをやっているので
今このご時世、なかなかセミナーとか出れないじゃないですか、でも例えばね
毎月は、本買わないですけど、年に3冊ぐらいは本を買って読むようにして、一応脳みそが小さくならないようにそういう事はしていますね

それこそ競技を続けていく10年、10年もかかんないかな
5年くらいでトレーナーも淘汰されていくだろうと「本質を問われた時に残れるように日々勉強している、勉強していってほしい」というメッセージですよね

そうですね。やっぱ競技者が増えるとコンテストで入賞者とかもどんどん増えるわけじゃないですか
その経歴で指導ができたりとか、ネームバリューでお客さんを呼べたりもするんですけど、やっぱり仕事でやっていくんだったら継続させたり、色んな事が必要じゃないですか
だから今後は、知識量だったりとか接客の質が大事になってくるのかなって思います。


どのようにお客さんを集客してるの?


そうです!入って、社員で入ったらパーソナルも基本的にやる形だったので、
一応、竹本直人君と僕でお客さんのパーソナルをどんどん円滑にまわしていく感じでしたね



やっぱりトレーナーになりたい人達は、店舗が集客してくれるスタイルから始めるのが一番ですかね

その方が、やっぱ集客って本来フリーのパーソナルをやる上で一番大変な事じゃないですか
なので、基本的にはそういった始まり方の方が良いのかもしれないですね。僕は、REXERでパーソナルトレーナーとして働いた後に、HERO GYMに入ってって感じですかね
HERO GYMは、集客は自分でやってくださいって感じなので「噂を聞きつけて来てくれたり・対応したお客さんの口コミで広がったり」


最初の方は、Instagramで「パーソナルの募集をしてますよ」って宣言はしてたんですけど
あんまりそれをやると溢れちゃうので、今はもう継続してくれている人と紹介の人と後はDMを送ってくれた人に、もし空いている時間があれば「この時間は空いてますよ」って提供するぐらいで、自分からは宣伝してないって感じですかね

お客さんが溢れるぐらいまでなるって、すごい嬉しいことじゃないですか
そこまで(お客さんが来てくれるようになったきっかけ)ってなんだと思います?
お客さんの予約が増えたきっかけ

HERO GYM入って、最初ちょっと募集するじゃないですか
そしたら新規のお客さんがポンポンって入ってくるんですけど、そのお客さんが「紹介したい人がいる」とか
意外と僕の場合は「紹介とか周りの人が来てくれる方が多くて、その方々が継続に繋がっている」そういった感覚です

中々、人を紹介するのって(例えば、女の子紹介するよって言うのも勇気がいるじゃないですか)良い男の子じゃないと
だから、トレーナーも。もしかしたら僕がお客さんに対して「良いサービスが提供できたので、誰か紹介してくれたのかな」って振り返ると思ったりしますね。おこがましいですけど 笑



あっ、その前からです
JAPAN OPENとかで優勝する前からお客さんを紹介いただけていたので、その時からガツガツ募集はしていなかったですね

やっぱり今のポパイ関根選手の一例としては「まず普通のジムでフィットネスジムってどういった場所なのかって言うのを経験・体験して」
そこでジムの接客やサービスってものを覚えますよね

覚えますね
その時間は凄い大事だと思います

いきなりフリーランスになるよりも、その時間重要ですよね
ジムはどういったところなのか、ジムの接客やサービスを学び、そこでコツコツご自身も勉強して、そしてSNSも少しずつ活用しながら
ポパイ関根選手の場合は「良い接客やサービスをお客様に提供できたからこそ、口コミで広がった」っていう事ですね

これから目指す人は、その順番の方が良いかもしれません
僕のお客さんも今も継続してくれている方がほとんどですからね





週一とか週二で頻度の多い継続の方は一般の方ですね。選手も来てくれてますけど(月一回とか二ヶ月に一回)とかですかね
トレーナーさんによって、パーソナルの考え方って色々あるじゃないですか

十人いたら十人違いますね
これは誰が良い誰が悪いとかじゃなくてね
パーソナルトレーナーって学校の先生

僕なりの考えだと「学校の先生」みたいだと思っていて、やっぱりお客さんの自立が一番大事じゃないですか
例えば、一年二年とか継続していって「本来だったらどんどん受ける回数が減っていって最終的には、迷った時だけ来てください」っていうスタンスが一番パーソナルでは理想なのかなと思うんですよ
なので、競技者の方には割とそれが促せている感じはするんですよね


継続されている一般の方っていうのは、それ以外にも僕に会いたいみたいな方もいてくれるわけじゃないですか
だから頻度が多いなかなと思うんですよ、その差が出ているのかもしれないですね

やっぱり凄い大事なところって言うのは、トレーニングの知識や技術をお客さんに提供するのも大事だけれども
それ以上のプラスアルファ「ポパイ関根のパーソナリティ」ここをかってくれていると言うか


パーソナルトレーニングって身体のケアもあるけれど、心のケアもあるし
コミュニケーションをして、どれぐらいその人の人生や1日がハッピーになるかっていうところも、両方バランスが取れてないと中々厳しいですよね
「本当に純粋にその人を考えて、自立してトレーニング続けてくださいねって言うところが最終ゴール」それが伝わるんですよ

あっ、ありがとうございます 照
ちょっと真面目すぎましたかね 笑

「なぜ、ポパイ関根選手がお客さんから紹介されるのか?」そのヒントが垣間見れる本日のインタビューでした。
真面目な話は本当に苦手と話すポパイ関根選手の考え方「お客さんを第一に考えた接客やサービスの提供、そして日々の学びを怠らず、自らが率先して行動し続ける」そのような姿勢は、参考になるのではないでしょうか?
本日は、IFBB PROの関根丈二(ポパイ関根)選手をお迎えして「今のフィットネス・トレーナー業界について感じること」という内容で話をお伺いしました。
〈撮影・文・編集=恭平(@kyohei_makita_jp)〉