筋トレYouTuberのRIJU氏をインタビューアーに迎えた特集「筋トレ対談」第五回目のゲストは、「YGパーソナルトレーニングジム・ULTIMATE FITNESSなどジム経営を行う実業家であり、常にトップ争いを繰り広げるフィジーク選手、YouTube登録者数60万人を突破したトップYouTuber」とマルチの才能を発揮している「山澤礼明氏( Yamasawa )」
今回は、どの分野においても結果を出し続ける山澤礼明選手のコンディション作りにフォーカスを当て掘り下げていきます。彼がテーマに掲げたのが「ケト⇔ローファット、+@」
<聞き手=RIJU>


実は、色々と共通点があって
階級も同じで今迄何度か戦った事もありましたし、後は栃木っていう

そうですね!RIJU君は栃木の小山出身で、僕は宇都宮出身なんで

そこも共通がありまして、今日ちょっと僕が聞きたかったことが
この前出場したプロクオリファイの仕上がりが凄かったんですよ。一緒にステージに上がっていたレジェンドクラシックの時から、更に良い絞りと質感になっていて気になってる方も多いんじゃないかなと思うので
今日は減量の事を幾つか質問させていただいても大丈夫でしょうか?

勿論です!
僕の減量って、自分でやっていると言うよりは(山本義徳先生)のコーチングでずっとやってきてるので、山本先生の知識盛りだくさんかなと 笑

山澤礼明の減量の秘訣


今回は、3か月半ぐらいとりましたね
結構長めで今までで一番長かったですね。

3か月半、減量期間をとられたって事で
当初の目標設定の時点で大会から逆算して、これぐらいまでに仕上げようってありました?

いや、いつも流れは分からないんですよ
山本先生が「何月何日から減量入りましょう」って言う感じで、何キロまで落としましょうって指示はないので
取り合えず、言われるがままスタートするって感じですね。結局、トータルで8キロ・9キロぐらい落としたかなって言う


ローファットやケトジェニックなど、色々なやり方があると思うんですけど
今回、山澤さんはどういったやり方でいきましたか?

山本先生のやり方って「ローファット>ケトジェニック>ローファット>ケトジェニック」って繰り返すんですよ
最後の最後にまたカーボアップしてって言うやり方が一番良くて、これのメリットってやっぱり皆ローファットでほとんどのコンペティターの方が絞ると思うんですけど、一か月ぐらいやってれば絶対に停滞するじゃないですか
選択肢としては、カロリーを下げるかカーボを下げるか、カーボサイクルとかしますけど、どうしてもこのカーボの調整になってくるんですね

そこでケトに切り替えるメリットってカロリーを別に変えなくて良いんですよ
例えば、2500カロリーでローファットやってて、最初の月だけガッと落として停滞したなと思ったら、また2500カロリーでケトをやる
でも、カーボを抜くからやっぱり体重は落ちるんですよね


カロリーをなるべく下げずに、こう中盤、後半までいきたいので
ほとんど下げずにスタートが2700ぐらいからスタートして、増量期ってほら3000カロリー以上とってるじゃないですか
2700ぐらいからスタートして痩せるんで、最後の最後は2500ぐらいとってましたね



それでも面白いですね。切り替えの時もカロリーが変わらないって
確かに想像しただけでローファットで2500とってて、そのままケトに切り替えて2500でもカーボが抜けてる時点で水も抜けるし見た目も一気に変わりそうですよね


そこで痩せて、ただ問題はまたローファットに戻すじゃないですか、この時は流石に痩せないんですよ。
100キロカロリーか最大200ぐらい落とすんですけど、ここは痩せなくて。ただここは痩せない期間として痩せなくていいやって言う期間で、またケトに切り替えるからその時にガッと落とす感じで

結局は、最初のローファットでガッと落として、ケトに切り替えてガッと落として、途中のローファットは停滞するんですね。
最後にまたケトで落としていくみたいな


ケトとローファットの切り替え

ケトジェニック、ローファットの切り替えのタイミングって何かあるんですか?
これがきたら切り替わるとか

大体、体重が落ちないのが続いてる時にですかね
停滞したら切り替えるって感じなんで、最長でも一ヵ月やる事はないですね

最初のローファットぐらいは、1か月間落とせればそのまま順調に落としちゃうんですけど
もう3週間ぐらいで止まれば、そこでケトに切り替えちゃいますし

ローファットの時って脂があまりとれなくて、逆にケトになれば脂がとれる分、炭水化物がとれなくなる
交互にその1か月以内にその周期が回ってくる分、脂質も炭水化物もどっちも楽しめる期間がくるわけじゃないですか
ストレス的な部分はどうでしたか?

そういった意味でも楽かもしれないですし、ただまぁケトは合う合わないと言うか
ほとんどのコンペティターの方がケトやらない方の方が多いと思うんですよ、ケトはパワーが出ないとかパンプしないとか自分に合わないって感じる方が多いと思うんですけど

これ結構、身体の慣れだと思っていて一番最初にケトやった時って、頭も痛いし何かボーっとするし全然力も出ないし
いやぁ、これ大丈夫なのかなみたいな感じだったんですけど、ずっと繰り返しているとケトーシスに入るのも早いですし、身体の倦怠感もないですし、パンプは流石にしないですけど
パワーもね多少のRepの粘りとかがカーボをとってない分悪くなったりはするんですけど、ただカロリーを落としてしまうよりは、サイズは絶対残る。


僕も、ケトからローファットに戻した時って絶対痩せれないんですよ
前回も前々回もそうだったんですけど、痩せれないんだなって言う風に把握していたので、ストレスもなかったって言うか

バキバキの肌の質感について


やっぱり、山本先生ならではの水抜きと塩抜きとサプリメンテーションがあるんですよね
自分でもね、いつも大会当日にパンプしてる時にビックリするんですよ。こんなに血管がでるんだみたいな

上手く、本当に水抜くのが計算されてて多くの選手が、水とか塩抜きし過ぎちゃう
山本先生のやり方だと7Lぐらいの水を前日まで飲むんですよ


絞れていれば前日まで飲んじゃって、水ってのは半日あれば抜けるから
前日まで7L飲んどいて、当日だけ水を飲まなければ午後のコンテストまでに抜けるんですよ

それで十分だし塩分も全然カットしないで、絞れている状態であれば前日まで普通に塩分を普通の量をとる
これも面白くて、普段皆さん普通の塩分量をとる訳じゃないですか、それで大会当日全カットみたいな。そうではなくて、普段めちゃめちゃ高くとっとくんですよ(大体15gぐらい)味噌汁が1杯2gとかだから、味噌汁3杯と残り塩とかでとるんですけど
普通の一般男性よりも高くとっておいて、それを前日に普通に戻せばいいんですよ

だから、15gだったのを12gにして
その落差と当日に水を抜かないだけで、もう午後のステージには皮下水分だけ抜ける


山本先生も言ってましたけど、筋肉内の水分まで抜いちゃうから身体もしぼむし張らなくなっちゃうんですけど
本当、この表面の皮下水分だけ抜ければ十分で、中の張りは水は残ったまま表面だけ抜けば十分で
上手く塩分を調整すると、当日の午後のステージにはぶぁって血管が張り出してくるんですけど



汗の量とか違うので、前々回の大会(ワールドレジェンド)の時は12月だったじゃないですか
冬の期間とかって言うのは、水は前々日まで7Lで、前日は半分まで落とすんですよね。前日半分まで落として、当日は飲まないみたいな


本当それぐらいで良いんで
だから、前日も3.5Lぐらい飲みますから結構楽。水抜き・塩抜きってめっちゃ地獄じゃないですか? 笑


めっちゃきついじゃないですか
塩も取れないなんて、食べ物もきついし水も飲めないから口パッサパサ出しみたいな


そういうのもなくて、それが一つと
後、やっぱりサプリメンテーションが重要で特に血管がぶあっと出てるのってアルギニンをローディングしてるんですよ。何日間も

カーボアップの時にアルギニンを沢山飲んで、そうするとコンテストの時に血管がぶあっと出てるのも
水抜き・塩抜きだけじゃなくて、そのアルギニンの効果もあるかなって





常に大会のコンディションをバッチリ合わせてくる山澤礼明選手に絞りの秘訣をお伺いしました。コンテストを目指されている方、ぜひ参考にしてみてはいかがでしょうか?
本日は、「YGパーソナルトレーニングジム・ULTIMATE FITNESSなどジム経営を行う実業家であり、常にトップ争いを繰り広げるフィジーク選手、YouTube登録者数60万人を突破したトップYouTuber」とマルチの才能を発揮している「山澤礼明氏( Yamasawa )」をお招きしました。
山澤礼明の「筋肉チャンネル」
山澤さんのYouTubeもぜひチェックしてみてください!
〈取材=RIJU(@stallone.riju)/文・撮影=恭平(@kyohei_makita_jp)