【自分がいなくても回る仕組みを作りたかった】
「YouTubeで発信して、自分のトレーニングもして、お客様のパーソナルも受ける」大変じゃないですか?って聞かれる事もあるんですけど、もう当時はやらなきゃって感じでなりふり構ってられなかった。
今回は【お金の話】という事でジムを開業に至るまでの話題とジム経営の初期費用について、掘り下げて進めていければと思います!
そんな本日のゲストは、パーソナルトレーニングジム(G.O.GYM)のオーナーであり、現役のトップフィジーク選手としても活躍する大橋源紀選手をお迎えし「ジムをOPENするまでのステップやお金事情」と言う話題でお話をお伺いしました。「大橋源紀( @Genki Ohashi )
<聞き手=野澤SHOW>

さぁ、今回は新シリーズという事で
早速ですが、今の源紀選手がG.O.GYMのオーナーになるまで一つ一つの階段を上っていったと思うんですけれども
一番最初のトレーナーとして働く事になったきっかけって何ですか?

一番最初は、僕がコールセンターで働いている時に銀座にとある店舗があって「その店舗が2店舗目を銀座に出します」って言った時に、そこで僕のYouTubeを一緒に立ち上げた友達が整体として働いていたんですよ
そこのオーナーに「僕の友達でこういうやついるんです、大会にも出てて」って話してて、それで2店舗目出すタイミングで「そういえばさぁ、筋肉すごい友達ってトレーナーやってくれないかな?2店舗目出るから」
それで、その友達から紹介を受けて業務委託としてそこのパーソナルジムで働き始めたのが一番最初のきっかけです



忙しそうにしてたもんね 笑
そのパーソナルジムで何年ぐらい働いてたんでしたっけ?

約2年ぐらいですかね
で、その後に独立して24時間系列のジムで4年間ぐらい働きつつ、同時にYouTubeも始めたって流れですね

だから、源紀選手は「コンテストにでつつ活躍しつつ、自分のやってる事をSNSで発信してた」って言うところでお客さんがそれを見てくれて、直接集客することが出来た

この形がやっぱり一番独立できる一つの理由ですね「その為には情報の発信が大切」日々、働きながら情報発信ってめちゃめちゃ大変じゃないですか
更に、そこでコンテストの結果も求められる。結構大変じゃないですか?

そうですね。
YouTubeもやって、自分のトレーニングもしてお客さんも見て最初は正直大変でしたけど「もう、やらなきゃ」って感じで、なりふり構わず必死でしたよ

それでコツコツ個人事業主で一人でやってて、更にその先の自分のジムを開業するって大きな決断で大きなリスクが潜んでいるところじゃないですか
どうやってジム「G.O.GYM」を開業する決断に至ったんですか?

YouTubeでも去年あたりから「トレーナー目線の(How to)」の発信もしてまして、僕YouTubeで登録者が9万人いないぐらいですけど
もっとジンさんとかカネキンさんとかフィットネス系でYouTube登録者が多い人達いるじゃないですか、その中でトレーナーもやってる人ってほとんどいないんですよ


まぁ、山本義徳先生はいますけど
山本先生はどちらかと言うと、トレーナーっていうよりかは博士系じゃないですか、そこをリアルにトレーナーとして、わかりやすく端的に伝えている人ってあんまりいなかったので

要は、カネキン選手とかは(How to)より自分のトレーニングを公開していると
ただ源紀選手は、実際にこのオフラインでやるセッションをオンラインで発信しているイメージってことですよね、コンテンツとしては

そこでのやっぱり反響というのも結構感じたのもあり、後はその選手として結局自分の大会の結果にすごい左右されるので
そんなに僕も現役をいつまでも出来ないので、今のうちに実業じゃないですけど「僕が最悪いなくても回るような環境を作らないといけない」と2年前の福島の大会で負けた時に思ったんですよ。確か10月でしたね
その時に(やろう)って思ってから、そこから11月に物件を決めて2ヶ月後の12月にはオープンしましたから

すごいスピード感だね
正直、今の時代の安全なのは、モノとか人を抱えずに事業がダメになった時は炎上しないビジネスが一番安全じゃないですか、これだけ様々なタイプのジムが乱立している中で
それでも自分のジムを持つ決意をしたのは、すごいと思うんですよね

それと後は、ジムを開業したのってコロナ禍って事もあったので
中々、不特定多数の方が出入りするジムだと衛生的にも不安な部分があるとお客様から言われていた事もありますし、その箱を持つ事で予約の動線も確保しやすくなりますし、お問合せしやすくなるっていう情報もあったので
まぁ最終的には、勢いで決断しましたね

投資の感覚と言うか
コロナで補助金とかも入って、その辺も全部つぎ込んで作った感じですね

更に、ここを掘り下げていきたいんだけど「ジム経営のリアル」
フィットネスをやってると、どうしても自分のジムを持つことが夢ですって特に若い方で多いと思うんですけど、やっぱりリアルな事も考えていかなくちゃいけない
フィットネスジム経営のお金事情




僕、もともと定価で物を買うのが好きじゃなくて、その性格もあってリノベーションされてる物件をまず探してたんですよ、内装をそんなに手を加えなくても良いような物件
内装費がめちゃめちゃかかるって知ってたので、しかもこのコロナ禍でリノベーションされてる物件が増えてて、探したら(そこしかねぇ!)っていう物件を見つけたんですよ

当時、個人事業主だったんですけど奇跡的に審査が通ったんですよね
めちゃくちゃ安く出来ましたよ、あの規模で20坪ぐらいですけど500万円はしてないっす

え!?嘘でしょ!
そもそも最初の物件を借りる時って物件にもよるんですけど(保証金で家賃数ヶ月分とか)
【*初期投資額は時期や契約条件により大きく変わります】


そこもちょっと優しいんですね、5ヶ月か
それに加えマルチマシンが一台でしょう

マシンで90万円とかでしたし、内装も地元の友達が大工なので床は大工の友達にはってもらって
鏡をつけたぐらいなんですよ。鏡も全部で50万円~60万円ぐらいだったので、500万円も言ってないですね400万円~500万円ぐらいでしたね
で、フリーレントが6ヶ月ついてたんですよ。それが決め手でしたね
一定期間の家賃が無料の契約形態のこと

それはすごいね!
そもそもそんな物件がないわ。物件に関しては、コロナ禍だったから出てきたのかもしれないね


そうだね
でも、マシンも安いよ。ダンベルとかも全部あるんですか?

そうなんですよ!ダンベルは、1〜10キロと32キロまでのフレックスベルの可変式があります
マルチマシンも一昔前までは高かったじゃないですか


それで設置費とか入れると、200万円近くすると思うんですよ
今ってもうめっちゃ数出てきてるんで、質は一昔前の高価なものよりも少し落ちると思うんですけど、十分なんですよ
僕もそれでトレーニングが出来てるんで


そうですね、今だともっと値段は安いと思いますね
80万円~90万円ぐらいですかね

そこが半分ぐらいになってるんだな
ただ「フリーレントが6ヶ月で、最初からある程度顧客がいる状態でのスタート」ってのは大きいですよね



やっぱ僕、今逆にすごいなと思うのが、表に出ていない方でパーソナルジムをやる方
これもすごいなって思うんですよ


でもやっぱり、そう言う人も出す地域とか世帯年収とか人口とか入念に調べてる訳ですよ
だから、今フィットネスの若い子達がYouTubeやったりトレーナーやったり最終的にはジムを出したいって言いますけど
結構、今からは特に大変だと思います



まず一つ目が「競合」だからもし、今ジム開業を考えている人がいたら地域とか、そこに競合になり得るジムが何店舗ぐらいあるのかとか、世帯年収とか、情報を調べることも重要
やっぱりジムを選ぶ理由は、トレーナーの質もあるんだけどお客さんは通いやすいとか近いとかが大きいんですよね。それは大手ジムでもパーソナルジムでも言えることですが、やっぱり長続きしないですよね
源紀選手の指導を受けたいって言っても(例えば、あまりにも遠いところに源紀選手が出しちゃうと通い続けられない)そうなるといずれ離脱に繋がる。だから、市場調査や競合調査はめちゃくちゃ重要になってくる訳ですね

大事ですね
僕は、だから銀座エリアでやりたいなと思っていたので

確かに、今は少し前に比べると大変になってくるかもしれないので、源紀選手の参考としては「出した時期が良い時期であったと色んな良い条件が重なって、元々集客の見込みが立っていた」って言うところは一つ大きな学びに繋がると思います。
ジム開業がダメなんじゃなくて、入念な下調べが非常に重要な事だと言う事ですね

そうですね。あくまで僕の話は一案として聞いていただければと思います!
フィットネスの競技シーンで活躍し将来的には、自分のフィットネスジムをオープンしたいと考えている方は、大橋源紀さんの「情報発信の継続や出店エリアの情報収集、そして実行力など」一案として参考にしてみてはいかがでしょうか?